プレイされたゲーム:江戸幕府の黄昏(GJ、2戦?)、Gates of Vienna (DG: S&T)、ビルマ電撃戦(国通、3戦)、Drive to the Baltic!(MiH/国通)、Empire of the Sun (GMT)、本能寺への道(GJ)、EL ALAMEIN (AL)他
他の参加者のレポート
色々抱えていて直前まで態度が決められずノープランで参加。
「江戸幕府の黄昏」はゲームジャーナル最新号の付録ゲームで、Twilight Struggle システムで幕末(戊辰戦争が始まるまで)を再現する。わむさん、麦さん、和伊さんが交代でプレイされていて好感触だった模様。ネットの評判も概ね好感触で気になってはいたのだが、私は2つのゲームにお誘いいただき詳しく様子を見る時間は取れなかった。

午前中は中黒さんのお誘いでStrategy & Tactics Magazine 最新295号の付録ゲームで、Red Dragon Rising (RDR)システムで第二次ウィーン攻囲を再現する「Gates of Vienna」を対戦。座った向きの流れで侵略側のオスマン帝国を担当。私はRDRシステムは本家をプレイしたことがなく、某同人版の感触からやや煩雑な印象を受けていたのだが、このゲームはキャンペーンマーカーの併用で選択可能なオペレーションがすっきりしていて好印象。

最初に少し時間をいただいてベオグラードからウィーンへの進撃路を検討した結果、強行軍で低い戦力の非正規軍を消費していくブラック行軍が効率良さそうに感じてそれで進撃した。失敗したのは先にキャンペーンマーカー引きをしなかったため、早々に登場した増援を後方に残置せざるを得なかったことだが、結果的には彼らはオーストリア軍別働隊の迎撃に役立ってくれた。主力はハンガリー北部の要衝ジェールに達するがオーストリアも守備隊を増強していたため、攻城砲による砲撃を選択したが、はかばかしい結果を出せず。南部で1要塞を落とされる。
第二ターン、大軍(スタックの中身が見れない)の篭もるジェールから一旦退き手薄なコマールノとレオポルトシュタットを攻略。南部はタタール騎兵などの増援を送り込み睨み合いに。

第三ターン、攻城線に備え傭兵の砲兵隊を徴集するまで徴募。レオポルトシュタット北方で増援に現れたポーランド軍と野戦に及び潰走させる。ポーランド軍はたまらず城塞に逃げ込む。
第四ターン、プレスブルクも攻略したオスマン軍114戦力はウィーンの城門まで達するがプレスブルクを伺う動きを見せるオーストリア軍に対して反転急襲、しかしこの攻撃が1/6しかないAR(このゲームのRはRetreat(退却)ではなくRout(潰走)!)でオスマン軍主力は一瞬にして半減、さらにユニット毎にバラバラに潰走するルールのために残りの半分もブランデンブルク軍の追撃によって消滅、オスマン軍のモラルが崩壊してゲームセット(モラルはゲーム上の勝敗および資源の指針でプレイヤーのモラルではない。プレイヤーの貰うrも崩壊したけどね)。

なかなか豪快なゲームだが、スタックの中身が確認できないルールと相まって情報伝達技術が未発達の時代の戦争の雰囲気は出ているのではなかろうか。今回はお互い勝手がわからず大スタックのぶつけあいに終始してしまったが、分遣隊を後方に派遣するなどの小技を使ったほうがいいのかも? いずれにせよめったにできない痛快な逆転を体験させてもらいました。

ビルマ電撃戦は隊長さん、和伊さん、中黒さんが入れ替わりでプレイされていた。

昼食はいつものスーパーで弁当。
昼食後、いのさんのお誘いで太平洋戦争CDSの傑作「Empire of the Sun」を今回は新しいルールで。いのさんのお勧めで私が日本軍を担当。
シナリオは2ターンから。
第2ターンは3OPのカードばかりで順調にマレーを攻略するが、細かい技を把握していないのでフィリピン軍の脱出を許し、空になったマニラに進軍。ニューギニアの資源ヘックスに上陸するとともにビルマ作戦支援のために南雲艦隊をシンガポールに派遣する。
第3ターン、7枚中5枚ぐらいレスポンスカードで染まって使いみちに困る。第一次ラングーン攻略作戦は南雲艦隊を投入したにも関わらず待ち伏せ(ミッドウェイ再現カード)で空母翔鶴を撃沈され、攻略も失敗。
第4ターン、米空母のトラック空襲に呼応して連合艦隊も戦艦隊を送り込むが出目が振るわず長門が撃沈される体たらく。戦力的には優っていたのだが…
第5ターン、日本軍は海上護衛に力を注ぎ海上護衛総隊を整備する(両方引いて+4)。悪天候やヨーロッパ戦線の反攻などで連合軍の足を引っ張るも、本土から切り離されたトラックは壊滅。ラングーンだけは意地で落とす。貴重な熟練航空隊や歩兵がかなり死んだが…
第6ターン、まだ43年だが、連合軍は七面鳥撃ちのカードでマリアナに来襲、こちらもあ号作戦で迎撃するという美しい反撃となったのだが、最悪の0の目で連合艦隊は半身不随に。残った正規空母は蒼龍のみ。東條首相辞任によりアメリカの世論が反戦に傾く。
第7ターン、日本軍は積極的に反撃する戦力もなくイベントでヨーロッパの反攻とかヨーロッパの反攻とか中国作戦とか。連合軍が軽空母1ユニット(+空軍)の護衛でサイパンに攻めてきたので、三番艦信濃を補充した大和と金剛、硫黄島飛行場からの陸攻で迎撃、先陣の潜水艦カード2枚が両方スカって悪い予感がするがここは軽空母べリューウッドの撃沈に成功(日本名:第二次マリアナ沖海戦)。搭載していた陸軍も運命を共にし米世論がさらに反戦に傾く。


第8ターン、待望の東京ローズをドロー。再びサイパンに来襲した米艦隊は正規空母1、軽空母1、戦艦1。日本軍は将来攻撃でキープしていた大和特攻で大和を囮にして大鳳と金剛を中核とする反撃艦隊を送り込み、渾身の反撃に成功。神風攻撃も行われ、米艦隊は壊滅、陸軍2ユニットも水没し(日本名:第三次マリアナ沖海戦)、ローズを打つまでもなく米世論が講和に傾いて勝利。

前半の戦闘ダイスがボロボロだったので早い時期に海軍が全滅してしまうかと思ったが、後半持ち直してくれてかろうじて勝てた。まあ、米軍に厳しいゲームなんですけど。
Drive to the Baltic!は午前中から最後までやって3ターン進んだ程度だったそうです。私もこのゲーム死蔵してるんですけど、話を聞くほど敷居が高くなりますね。
