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2018年08月01日

ガイアース英雄伝 (HJ)

「ガイアース英雄伝」はTACTICS 66号付録のファンタジー・マルチプレイヤーズゲーム。ドラゴンの大群の襲撃で崩壊したガイアース帝国の再統合を目指して諸侯が争うエリア式国盗りマルチ。ファンタジー要素として各地に散らばるガイアースの遺産があり、その大部分は探索者に利益をもたらすが、中には封印されたドラゴンのように災いとなるものもある。「銀河大戦記」と同じ岡本博信氏のデザイン。

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帝国の再興といっても首都を目指すわけではなく、勝利点と資源を統合して表すVRPで他のプレイヤーに差を着けることを目指す。初期設定では20点以上、時間の進行に伴い条件が緩和されていく。ただし、一般的なゲームターンに相当するサイクルは、4回の通常(移動-戦闘)ターンと1回の生産ターンで構成されるのでゲームの進行速度はゆったりとしたものになりそう。

プレイの順番はターン毎にVRPの降順で、勝っている国ほど先に行動しなければならないが、移動は原則として隣接のみ、かつ、同じエリアに入ることで敵を拘束できるので、先手の有利も大きい。
戦闘は兵科の区別があり、戦闘力以下の出目がそのままヒット数になるシステム。大半のユニットは戦闘力2以下なので、出目のゆらぎによる影響が大きいと思われる。
戦闘の後はキャラクターのみが従事できる遺産の探索がある。キャラクターには指揮官と魔法使いがあり、探索以外の仕事では互換性がない。指揮官は戦闘解決の順番に影響し、魔法使いは標準で備わっている能力では敵部隊の攻撃妨害と回復ができる他、発掘した遺産に応じて8種類の魔法が使えるようになる。

遺産によって獲得できるキャラクター、部隊、魔法はプレイヤーが最初から使えるものより強力なものが多いので、遺産の収集が戦局に大きく影響する。

掲載誌のみ購入して打ち抜きカウンターは持っていなかったのでずっと死蔵していたのだが、先日デザイナーの岡本さんの訃報に接してカウンターを自作した。「銀河大戦記」と比べると収束性が低そうだが、そのへんはローカルルールでもっと縮めてもいいと思うので、近い内に実戦投入してみたいところ。
posted by AMI at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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