プレイされたゲーム:信玄最後の戦い改訂版(ツクダ/のんぱれる、同人)、ガイアース英雄伝(HJ)
一ヶ月ぶりの山科会。最近集合時間ギリギリになることが多かったので早めに到着したら駅前の改装が終わっていて志津屋が新しく入居していた。山科会の昼食は基本コンビニ飯になるので先んじてパンを購入しておくことにしたが、気になるものが多くて多めに買ってしまった。

参加予定者が3人だったのでゲーム選択で紆余曲折があり、最終的に「信玄上洛」の同人版拡張シナリオをプレイすることになった。TACTICSに掲載された信玄の上洛戦に関東戦線を拡張シナリオに手を加え、長篠の合戦のみにシナリオと合わせて追加のコマを打ち抜きカウンター添付で頒布されたもの。オリジナルデザイナーの福田誠氏も協力されているようだが、どういう内情だったのかはわからない。シミュレーター誌の通販告知を見て購入したものの、プレイ機会がないまま今回初プレイ。
3人なので、群雄伝シリーズの経験豊富な紙さんの提案で、モスキートさんが作戦的に一番シンプルな武田と北条、紙さんが武田側の浅井・朝倉・一向一揆・三好の畿内連合(越中一揆含む)、私が織田・徳川同盟を担当した。
このシナリオの傾向として大将クラスの武将の統率ボックスが概ね多めになっている。結果どの大名も盤上で運用できる部隊数は少なめになっているが、そうはいっても東西は摂津から常陸まで、南北は越後から紀伊までの広範囲をフルマップ3枚ぐらいの規模でカバーしており、プレイ自体は大掛かりなものとなった。

織田軍は完全フリーセットなので少し考えたが、石山本願寺と小谷に城に抑えの部隊を置き、主力は長島一向一揆を制圧する構え。武田軍は主力を信濃から駿河に南下するルートに配置したが、信玄に次ぐ有力部隊である山県隊を単独で美濃口に配置したため、初期の展開で苦労することになった。
しかし、第一ターン(10月2週)にいきなり一向一揆の攻勢が出て、18-3-4になった雑賀孫市と33-1-4になった本願寺顕如の攻勢によって元ゲームより弱体化している明智光秀は石山本願寺南口から撃退され、長島を攻撃した信長、柴田らの部隊もはかばかしい戦果をあげられなかった。
光秀が山城まで後退したので、石山本願寺に籠もっていた軍勢は若江城を皮切りに、河内、摂津、大和の織田方の城を次々に包囲。上杉謙信が関東へ転戦したため、越中一向一揆も富山城を包囲した。
10月3週、越中富山城、ついで河内若江城が相次いで落城。武田信玄は美濃方面からの突破を断念して移動中の山県隊を除く全軍で掛川城を攻め、耐久3まで落としたところで降伏勧告に方針転換したももの、秋山信友による開城交渉は連続して失敗していた。
10月4週、山県隊の南下を阻止するため前に出しすぎていた竹中半兵衛の位置取りの悪さを紙さんに看破され、確率的には1/3だった死亡した。関東では上杉、佐竹、里見が攻勢に出ていたものの、部隊の総数が違うので近畿連合軍の方が活発に攻城戦を行っていた。
10月を終わったところで16時ぐらい。このまま続けてもあと2〜3ターン進む程度で劇的な状況変化もなさそうだったので、そのことを説明して続けるか切り上げるか相談し、切り上げることになった。





自分は今回は相棒なしだったけど、広い戦場で軍勢を分担してプレイするビッグゲームの楽しさの一端は味わえた。ただ、軍勢分けやステージ構成の都合もあり、キャンペーン23ターン中の3ターンしか進まない結果となった。ゲームとして最後までプレイするなら不要部分の省略は考えた方がいいかもしれない。あとまあ顕如上人の33戦力はやりすぎですよね……。
片付けのあと、紙さんが興味を示されていたガイアース英雄伝をプレイ。TACTICSのRPG号の付録についたファンタジーマルチ。戦闘処理と旧帝国の遺産探索に特徴があるが、比較的オーソドックスな地政学マルチ。
標準ルールだと冗長になると予想できたので、勝利に必要なVRP差は21-ターン数を提案し採用された。
完全フリーセットなので、サイコロで順番を決めて一番になった私(赤)が中央付近に陣取ると、2番のモスキートさん(青)は南の島を選択、ラストの紙さんは南方の町を選んだ。北方に広大な空白地ができるわけだが、私の選んだスタート地点は初手南下向けの位置だったのであえて強欲に南下する。

中央部は町のエリアが連続しているので私はここを積極的に抑えに行く。紙さんは確か2回目の戦闘で最悪の6個部隊の中立軍を出してしまい主力軍団が壊滅し、町の確保数で出遅れる(中立戦力のダイスは自分で振るので自己責任…)。モスキートさんは大陸に足場を作った後も海軍による移動にこだわっていたので進撃速度が遅れていた。モスキートさんから国境策定の提案があり、北部の空き地をほぼ均等分割にする。赤の軍主力は大陸内陸部お平定していく。この過程で、有力な戦闘部隊として狂戦士、神聖騎士団、神の啓示による神聖部隊などを獲得。
ある程度軍容が整ったので勝利を意識して貯金を始める。この頃、出遅れていた緑の軍が伝国の宝冠を発見。これは一気に10VRP増加する強力な遺産の一つだけど経済力そのものが成長するわけではないのでみかけのVPR最強アイテムのひとつで私が喉から手が出るほど欲しかったのだが、魔法の絨毯がなくて奪いに行けない。
第5ターンに封印のドラゴンが出現したが、このターンに襲われたのは紙さんの町2つで両方共守備隊が全滅してしまった。このため、もともと遅れていた経済力がさらに下がり、このターンの私の貯蓄+収入との差が埋めきれず、私が5ターンラストに16VRP差で勝利。終盤に英雄(6の将軍)+奇襲戦法をゲットしたこともあり最後まで攻撃されずに勝つことができた。

今回自分が調子よかったのもあるが、一番仕事してくれたのはドラゴンかな!
今回のプレイは3時間弱。いい頃合いで終われたけど、プレイヤー同士の戦争が始まると泥沼化しそうなので、評価はそのへんも見極めてからかな。
プレイヤーに限定的ながら技術開発の選択肢があった銀河大戦記と違い遺産は完全ランダムのため、運に左右される割合が若干強いと思われる。ただ、キャラクター性のある軍隊編成と中立軍の登場は捨てがたい魅力がある。
今回タイミングがあえば夕食も食べて帰るつもりだったんだけど、調子にのってパンを食べすぎたので直帰されるモスキートさんに京都駅まで送ってもらい解散。
ありがとうございました。