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2020年05月30日

三国志と私(三国盛衰記以前)

先日、井波律子先生の訃報に接しました。正直にいえば研究者としての業績は存じ上げていないのですが、私のバイブルのひとつである「正史 三国志」(陳寿、講談社学術文庫)の共訳者のおひとりとして名前だけ刷り込まれていました。
直接的な関連性はないのですがなんとなく私と三国志ゲームの関わりの振り返りなど。

三国志との出会いは「旌旗蔽空」(ホビージャパン、TACTICS 39号付録、1987)。それまで、三国志についてはほぼ知らなかった。SOLGERで流行っていて基本三国志が好きな人がやっていたんだと思うけど多人数ゲームなので人数が足りないときに私も誘われたのだと思う。
このゲームの一番の特徴は武将の能力を戦闘修正と作戦修正に分離して、前線で戦う武官タイプと後方で指揮する将軍・軍師タイプの影響の違いを明確に演出したこと。

ここから三国志そのものにも興味が出て「三国志演義」の訳本を買ったり、横山漫画に手を出したりしたが、漫画は巻数が多すぎて早々に挫折した。

同じ頃「三国志演義」(エポック、1986)もプレイした。こちらはよりキャラクター重視の傾向が強く、その分ゲームシステム的なキレは旌旗蔽空に譲った。こちらもSOLGERで好きな人がいて私もときどき混ぜてもらっていた。

「英雄三国志」(ホビージャパン)は旌旗蔽空を発展させてボックスゲーム化としたものだが、個人的には変更された部分がどれもはまらなかった。何度かやったがそんなに流行らなかった。でも、のちのヤフオクで買った。

「五虎三国志」(翔企画)はSSシリーズとして発売された小型の三国志ゲームで、入門用マルチとしてはいいのだが、三国志ゲームとしてはキャラクター性が低い。一応、曹操と周瑜だけ他の武将より強く周瑜の評価が高い点は好感度高いのだけど。当時は自分の環境ではミニゲームに頼る必要も無かったので数回プレイした程度。

「三国志覇王」(翔企画、1989)はカードでプレイする地政学マルチ。キャラクター性は十分だが、君主以外の武将、軍師、兵士、計略をすべて山から引いて来て使うのが好みの分かれるところ。

「三国志」(バンダイ、1984)はアダルトゲームシリーズの一作で、リスク? 武将が入っているものの名前がついていないのでさほど盛り上がらず。

「三国志演義2」(エポック、1991)は2と入っているけど同シリーズの三国志演義とはテーマが同じというだけで直接関係ない。商業ゲームとしては極めて貴重な会戦級三国志ゲーム。コンセプトはよかったが、全体的に爽快さがなく「演義」的な気持ちよさに欠ける。とはいえ、このクラスのゲームは今でも貴重なのでチャンスがあればまたやってみたいかも?

「ポータル三国志」(Wizards of the Coast/HJ、1991)。トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の世界観を三国演義に入れ替えたもの。元が世界的に成功したカードゲームなのでシステムとしては面白く短時間で終わるので記録に残している分だけでも118回プレイした。が、続編が出なかったのでTCGとしての寿命は短く、本家マジックに進む人とそのまま辞める人に別れた(私は後者。これに限らずデッキ構築というアイデア自体は好きなんだけど、理詰めでデッキを作り込んでいくのは私には合わなかった)。
 ゲームの世代的には次のブロックに入れるべきなんだけど、このタイプのゲームはこれしかやっていないのと出版年が前なのでここに置く。

この時期に出たゲームでプレイしたことがないもの
「三国志遊戯」(はなやま、1990)
「烈火三国志」(天下布武、1990)

ここからしばらくコンピュータゲーム。
「三國志」(光栄、1985)は多数の武将が登場する画期的なゲームだが、当時対応するPCが家にはなくて機能制限されたファミコン版でしかやったことがない。結構はまった。

「三國志U」(光栄、1989)は前作を大幅にパワーアップして、一騎打ち、計略などの要素が追加された。オデッセイ師の家で触らせてもらったのがPC-9801RX21を買うきっかけになった。かなりやった。

「三國志V」(光栄、1992)はさらなる拡大発展型として期待されたが要素を増やしすぎて水軍指揮のように行き届かない部分がちらほらあった。対戦で一番やったのがこの頃か。エンディングで功臣が出てくるのが好き。

「三國志W」(光栄、1994)はあまり印象にない。調べてみると異民族が初登場したバージョンかな。

「三國志X」(光栄、1995)は陣形が出来て戦闘が豪快だった記憶。個人的にはわりと好きだった。ただ、一人でやるPCゲームがだんだん楽しめなくなっていったのと、PCゲームを対戦でやる機会が減っていったので、これ以降も三國志シリーズは何個か買ったけどあまり印象に残っていない。

「群雄三国志」(エニックス、1991)。能力値の付け方は天下統一(システムソフト)っぽいけど、ゲーム自体はもっと平易なシステムで入門用という感じ。プレイはしやすく、短時間で終わるので何度も統一した。

「私説三国志」(天水ソフトウェア、1993)。自由度が高く武将プレイも可能という野心的なコンセプトだったが、光栄の三國志がすでに3の時代なのでグラフィックやインターフェイスの貧弱さが目立った。嫌いではなかったがそれほどのめり込みもしなかった。

「後漢志」(天水ソフトウェア、1995)。私説三国志の発展版として改良を期待したのだが期待外れだったように思う。あまり印象がない。

「天舞−三国志正史−」(ウルフチーム、1992)。発売当時手が回らず、結構後になってから誰かの家で少しだけ触らせてもらった程度。もしかしたら2の方かも。

PCゲームは他にマイナーなゲームをいくつかやったような気もするけど名前が出てこない。

そんなこんなでしばらく新しい三国志ゲームは登場しなかったのだが、王さまと出会ってコミケやゲームマーケットに出入りするようになり、新しい出会いがあった。

三国盛衰記」(TDF、同人、2002)は一騎打ち、合戦、計略戦と多彩な演義的戦闘システム、中立群雄を操ることができる外交システム、が特色。武将をランダムに引くのではなく地縁や推挙で登場する点もよかった。初版も十分面白かったが、1ターンが2年のため活躍期間の短い武将がすぐ退場してしまう難点があったが、改良された第二版(2007)ではさらに完成度が上がった。20年近く前のゲームだが多人数ゲームタイプの三国志ゲームでは最高傑作だと思う。

(つづくかも?)
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