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2020年10月29日

Cataclysm (GMT)

"Cataclysm"は1933年から始まる全世界規模の第二次世界大戦の戦略級ウォーゲーム。プレイヤーは全体主義(ファシズム)、民主主義、共産主義のいずれかのイデオロギー陣営を率いて世界の主導権を争う。
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マップは主要な戦場となったヨーロッパ戦線とアジア・太平洋戦線に分かれており、小国は1国1エリア(中国は特定のイデオロギーに属する勢力ではないが複数の小国で構成される特殊な国となっている)、大国は複数エリアで形成される。
ユニットは軍や艦隊規模で、ユニット自体には国毎の個性はなく、国毎の特性は国家の安定性、戦争段階、政治効率、そして若干の特別ルールで表現されている。

メインエンジンはチット引きで、軍事アクションを表す攻勢や政治アクションを表すフラッグ、国内問題を処理するホームフロント、イベントやターン終了処理を行うクライシス、内戦解決、そして生産したユニットもすべて同じカップに入れて1枚づつ解決していく。ソ連しかない共産主義を除き、陣営は複数の勢力に別れていて、ゲーム中の大部分のアクションは国単位で行動する。
この規模のゲームでは生産はわりとスケジュール通りに行われることが多いが、すべてをカップに入れるシステムのために予定していた攻勢に新編成した部隊が間に合わないといったことも起こり得る。

政治アクションはイデオロギー内の他の勢力との「同盟」、対抗勢力への「宣戦布告」、小国を自陣営に取り込む「外交」、国力の戦争への注入度を上げる「戦争段階の上昇」、軍事作戦を行う「機動」、他の勢力にフラッグを与える「圧力」、政府の安定度を上げる「プロパガンダ」、そして勢力毎に若干の固有アクションがある。政治アクションの源泉となるフラッグは原則1ターンに1枚だが、自国の影響圏で対抗勢力がアクションを起こすことで獲得できる。このため、各国が国外へ目を向け始めるとなし崩し的に状況が動いていく様が面白い。

軍事アクションは中立ないし敵エリアを攻撃する「作戦」、作戦のサブオプションとして海越えで陸軍を送る「侵攻」、陸上エリア以外の海軍基地を奪取する「基地占領」、敵の資源を破壊する「戦略爆撃」、宣戦布告抜きで戦争を開始する「奇襲」(全体主義のみ)がある他、作戦を強化する「増強」、部隊を増産する「生産」、勢力範囲内でユニットを移動させる「再配置」、内戦中の小国に援助を送る「干渉」がある。

戦闘はダイスを一定数振りあって、一番高い出目を比較する「リスク」に近い形式。投入する兵力よりも増強や制空権、戦車/空母優勢などによる修正の影響が大きい。

勝利条件は単純で支配エリア数の多寡で決まるVPの比較。ちなみに太平洋の島々にはVPとなる陸上エリアも資源も無いので日本が軍を展開する意義はアメリカの日本本土や中国への到着を妨害する予防戦争的な意味合いとして表現されている。

ルールを読んだだけだと動作が想像しづらいが特別ルールの類は抑えめなので比較的プレイしやすい。何より第二次世界大戦全体がそれなりに納得感のあるディフォルメで一日で終わるのは魅力。

参考:GMT Games - Cataclysm
https://www.gmtgames.com/p-519-cataclysm.aspx
タグ:Cataclysm
posted by AMI at 18:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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