
地中海周辺で発生した古代文明のひとつを担当し、人口を増やして都市を建設し、都市から得られる産物を交易して、行動の補助や産物に含まれる災難を軽減してくれる文明発展を獲得していく。時代区分毎の都市数や文明発展の条件を満たせば歴史変遷表(AST)で前進することができ、最低一人が後期鉄器時代まで進むと勝利点(VP)で勝敗を決する。
マップはエリア方式で、陸上エリアには居住可能な人口の上限を表す人口制限と、都市建設の適地を表す都市基盤、災難に対応する火山と洪水平野の特性がある。海域には陸地に接する沿岸と接しない完全海エリアがある。地中海周辺を表す西方地図にはミノア、アッシリア、ケルト、カルタゴ、ヒッタイト、ローマ、イベリア、ギリシア、エジプトが含まれる。
人口は序盤では倍々で増えていく(人口3以上では+2しか増えない)。基盤のあるエリアでは人口6で、無いエリアでは人口12で都市を建設できる。都市からは産物を獲得することができ、産物は枚数の二乗で価値が増えるので、プレイヤー同士の交易が行われる。また、産物の中には災難をもたらすカードをがあり、その半数は交易によって他のプレイヤーに渡すことができる。
文明カードにはMega Civ以降は5系統51種類の多岐に渡り、プレイヤーに特別な能力を与えたり災難を軽減する等の恩恵をもたらしたり、上位の文明を獲得するさいの割引を与えたりする。AH時代と比べると大幅に種類が増えているのでプレイヤー毎の個性が出やすくなっている。
土地は有限なので居住圏を確保するために他の勢力と争うこともでき、そのための文明発展もいくつかあるものの、戦闘解決は交互に人口を取り除いていく方式なので消耗戦になり、戦争でゲームの勝敗を決するのは難しい。

勝利得点は、ASTの前進、文明の価値、都市の数から得られるが、Mega Civ以降はASTの配点が高くなっているので、いかにASTの前進で躓かないかの勝負になる。

大元は1980年出版の古いゲームなので、大人数かつ長時間が必要で、今となっては冗長な部分もあるものの、種々の改良によって21世紀でも戦えるゲームになっている。
参考:Western Empires Official Site
https://www.westernempires.com/
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