プレイされたゲーム:ブルー&グレイ(K2P)、長元記(TSS(同人)/GJ)、Battle for Kursk(C3i)、アンドーンテッド・ノルマンディ(Osprey/アークライト)、日露戦争(エポック/K2P)、ドイツ戦車軍団:ハリコフ(エポック/K2P)他
1月以来のTSS参加。今回も近鉄特急ひのとりで往復。終点の名古屋駅では入れ代わり立ち代わり記念撮影している人がいて人気でした。

ゲームは今回もYENさんにお相手していただきました。
午前中は戦国群雄伝システムで四国の長宗我部元親の戦いを再現する錦大帝さんデザインの「長元記」で対戦。コンポーネントは今回も使い慣れたツクダ式準拠の同人版だが、ルールは把握できている範囲でGJ版ルールでやったつもり。シナリオは、昨年YENさんと対戦したシナリオ4「中富河原」を四国全体レベルに拡大するシナリオ5「四国の蓋」。YENさんが十河方を選択されたので私が長宗我部方。

長宗我部軍は総動員態勢で、讃岐方面の8戦力を加えて110戦力、他に伊予の金子15戦力は行動力も3で頼もしい、讃岐の香川8戦力と羽床6戦力で長宗我部方総計で139戦力。
対する十河は、讃岐方面で増えるのは3戦力で総計55戦力だが、讃岐にいる三好隼人は野戦修正3、行動力3と優秀。他に、讃岐の小大名香西8戦力、奈良4戦力が初期配置に追加、さらに情勢変化によって河野20戦力、西園寺27戦力、毛利10戦力、羽柴8戦力が参戦する可能性がある。初期配置は十河方全体で55戦力と苦しいが、全軍登場すれば120戦力と侮れない兵力になる。
長宗我部軍は本拠地の土佐・岡豊城か阿波白地城に選択配置できるが、今回は白地城に大兵力を置いて阿波西部と讃岐を圧迫し、岡豊城には阿波東部に十河が南下して来た場合に抵抗するための部隊を置いた。
8月1週、いきなり十河軍牛岐城将の新開実綱の暗殺に成功、城を無血で入手できた(ただし、勝利点にはならず)。長宗我部軍は最有力の元親本隊と弟の香宗我部親泰で阿波岩倉城に迫り、残りの長宗我部軍と小大名で讃岐の城を順番に攻撃していく。

8月2周目以後、十河方援軍の結果は出るものの、河野が参戦していないと来ない毛利の結果が連続。昔、私がプレイしたときもこの現象になって増援表が改訂されているのだが、そこはサイコロの妙。

十河存保は長宗我部主力との直接対決を避け、最も兵力が少ない東阿波の牛岐城を攻撃して来たため、長宗我部軍の阿波、讃岐攻略はゆっくりと、しかし着実に進む。
9月1週に南伊予の西園寺が活性化。西園寺公広の本隊はそれなりの能力ながら、土居清良が野戦修正4、行動力3を持つ名将。西園寺軍は部隊が出払っている土佐西部に侵攻してくる。


9月4週に讃岐十河城が陥落、籠城していた香西軍と奈良軍が全滅する。讃岐の小大名は讃岐国内から出られないというルールなので、彼らの全滅を防ぐには十河存保を投入するぐらいしかないと思われるが、10点分の失点は厳しい。9月は雨の季節だが、互いに攻城戦勝負になっていたので大きな影響はなかった。
この時点で長宗我部方22点、十河方2点で、長宗我部方の勝利に必要な5点差を大きく超えていたが、YENさんがもう少し続けたいとのことだったので続行。
10月1週に伊予のもう一方の雄の河野氏も参戦。武将の能力はそれなりだが20戦力は侮れない。長宗我部軍は西園寺の手当に使うつもりで移動させていた長宗我部信親らを河野方面に向かわせ、本城の連絡線が危うい金子軍も伊予に戻らせる。さらに10月2週には羽柴軍の仙石秀久、同3週には毛利軍の桂元親まで来援。
阿波、讃岐の主要な拠点を落とした長宗我部軍は十河の本丸勝瑞城も狙うが、城の前面に展開する十河存保本軍に対する長宗我部元親、香宗我部親泰の攻撃は相手にまったく被害を与えることができないまま武将1人を討ち取られるなどの大損害を受けてしまう。兵力差を頼みに消耗戦で押し切るつもりだったが、1ラウンドとはいえ一方的な虐殺におそれをなし、十河は無理に攻めずに、河野と西園寺を押し返す作戦に切り替える。
河野軍は河野領東端の象ヶ森城を主軸に守備陣を引くが、金子軍はこれを無視して河野の本拠である湯築城を目指す動きを見せる。十河方は行動力の高い桂元親で先に湯築城を守りますが、10月4週に毛利軍の帰国が出て金子が湯築城のヘックスへ入り連絡線を切る。次のターンに士気が下がる河野軍は無理を承知で反撃に出るものの、1隊同士では金子軍の方が強く、そして、金子は総大将ではなく合戦にはならないため、簡単には排除できない。

11月一週には羽柴軍も帰国の結果が出、河野全軍の士気が低下したところでYENさんが投了され、終了した。準備や食事休憩を除き3時間半ぐらい。

今回、順調に援軍が来たとはいえ、それでも長宗我部軍は兵力に余裕があったので、長宗我部元親の本隊を十河の牽制に使ったまま各地で攻城戦を続けることができた。自分が中富河原で十河を担当したときも十分に抗戦できたとは言い難いので難しいところだ。
ただ、兵力に勝る長宗我部軍が周囲から攻撃されるという情況は信長包囲網の縮小みたいな感じで情況自体は興味深い。勝利点のハンデをもう少し高く設定するか、時間に余裕があれば、陣営を入れ替えて点数差を競えば、ゲーム的にも楽しめると思う。
昼食は途中で中断してコンビニ飯。
その後、アンドーンテッド・ノルマンディーをYENさんにインストしてもらい対戦。ノルマンディにおけるアメリカ軍とドイツ軍の戦いを題材にした戦術級ゲームで、対称でない戦力や勝利条件はウォーゲム的だが、ゲームメカニズムはユーロゲーム的なデッキマネジメントが中核となっている(手札の中で使う順番はあるものの、引いたカードは使うか捨てるかで次のターンに持ち越しはできないので、ハンドマネジメントよりはデッキマネジメントの要素が強いと感じた)。

特に斥候の役割が重視されている点は面白い。一方で、防御効果のある建物やボカージュらしき土地を挟んでも射線が遮られることはない等、シミュレーションとしては我慢して飲み込まなければいけない表現もある。特にこだわりがなかったので渡されたドイツ軍をそのままプレイ。3戦とも入れ替えせず。
シナリオ2はアメリカ軍の前進をドイツが妨害するシナリオだったが、攻撃の感覚をつかめないままアメリカ軍に突破されて敗北。30分ほど。


シナリオ3は互いに一定の地域を支配するのが目的だが、両軍の陣取っている地形が違う。選択の特殊装備を持つ兵士を追加。ドイツは機関銃重視で敵を制圧して行動を阻害することに重点を置いたが、制圧は成功率は高くても基本的に足止め効果しかないので、じわじわいアメリカのライフル兵に押されて負けた。40分ほど。


最後は戦車が出てくるシナリオ101。これも勝利条件は一定の地域の支配だが、互いの陣取っている地形は違う。戦車は追加要素のためか歩兵の対戦車装備がなく、戦車は戦車でしか攻撃できないのがキモ。

ドイツ軍は性能で勝るパンターと戦車指揮官を使った集団移動で敵の圧殺を図るが、アメリカ軍は狙撃兵や迫撃砲といった搦め手の攻撃でじわじわと削ってくる。互いに歩兵3部隊+戦車隊とこれまでのシナリオより大規模な部隊の対決となったため、時間がかかり文字通りの消耗戦となる。ドイツも狙撃兵や迫撃砲を買うという選択肢もあったのだが、戦車隊の攻撃力が発揮できないまま頓挫させられ、ライフル兵をじわじわ除去されて損耗負け。100分ほど。3戦目は長すぎてプレイが雑になっていた。途中から敗色濃厚の自覚はあったのだが見切りどころが難しかった。

興味深いゲームだったが、3連戦で3連敗してさすがに疲れた。精密なゲームは他に選択肢があるし、新しい視点を提供してくれるのはアリかな。
カードのイラストがいまいちという意見もあったけど、自分はそこはあまり気にならなかった。
その他プレイされていたゲームの一部など。自分のゲームに集中していて他のゲームの話はほとんど聞けなかったのだけど、並行して複数のウォーゲームがプレイされている環境は羨ましいです。



19時前でもう一回なにかやるには中途半端だったので私は先に引き上げさせてもらいました。おかげで余裕をもって帰れました。
夕食は帰りのひのとり内でコンビニ飯。
今回もお世話になりました。ありがとうございました。