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2022年11月19日

キングダム盤上大戦(GP games)

「キングダム盤上大戦」は原泰久先生の漫画「キングダム」を原作とする2人用ボードゲーム。使われている素材的にはアニメ版の初期シリーズがベース。原作の特定の戦いを再現するシナリオがあるわけではなく、プレイヤーはそれぞれ同じ規模の兵と武将、戦術カードからなる軍勢を率いて、相手の大将を倒すか、本陣を占拠することを目指す。
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デザイナーは明確にクレジットされていないが、共同開発者として、将棋の女流棋士で「どうぶつしょうぎ」の考案者である北尾まどか女流二段の名前が挙げられている。

発売元のGPはカタンの現行日本語版を出しているところという程度の認識しかなかったが、ウボンゴの日本語版発売元でキティちゃんやポケモンとのコラボ商品も出しているので割りとキャラクター商品にも強いのかな。

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兵や武将を表すコマは木製で、質感が嬉しい。兵は単独でも移動・戦闘が可能だが武将と合流して隊になることで機動性が向上する。武将は大将、副将、千人将の3つの階級があり、大将と副将は武将カードによって固有の能力を持つ。階級は勝利条件と武将カード、および初期配置の制限がかかるだけで、指揮できる兵数などの差はない。

kingdom_card.jpg
武将カードは武将コマに様々な特別な能力を与えるもので、原作のキャラクターの特性をイメージした能力が付与されている。国籍も表示されているがゲーム上は国籍に関係なく任意の組み合わせができる。武将枠は大将と副将を表す枠を重ねて表示する。後述する衝立もそうだが、このあたりのコンポーネントがしっかりしているのは嬉しいところ。
kingdom_general_frame.jpg

作戦カードは使い捨ての特殊アクションまたは相手の特殊アクションを打ち消す効果を持ち、一部は極めて強力な効果を有する。通常、作戦カードは相手が使った数より1枚多い数までしか使えない(バトルラインの策略と同じ方式)。ただし、李牧はこの使用制限を拡張できる。

kingdom_small_board.jpg
戦場はハーフボードでは4x6マス、フルボードでも6x8マスと大きくないが、一部の例外を除き1マスしか移動できないため狭さは感じない。
kingdom_large_board.jpg

入門ゲームでは配置は固定されているが、全部のルールを使う場合は間に衝立を置いて、秘密裏にコマと地形を配置する。
kingdom_screen.jpg

自分の手番には駒(組)を1つ移動させるか、戦術カードを1枚使うか、戦術カードを1枚引くか、手持ちの駒を自陣内に配置するかのいずれかを行う。
kingdom_play.jpg

移動は兵は真正面に前進のみ(もしくは移動せずに旋回)、武将は縦横斜め自由に1マス、隊は正面方向3マスに移動した後、方向転換もできる。移動先に味方のコマがいれば合流でき、相手にコマがいれば戦闘になる。

戦闘は攻撃側、防御側がお互いのコマの数を基準とする武力と同数の相手のコマを除去する。武力は相手の死角からの攻撃や、高台で守っていることや、武将カードや戦術カードによって修正され得る。乱数要素はなく、戦術カードの応酬を除くと、計算通りの結果になる。

基本構造はアブストラクトでウォーシミュレーションではないが、武将カードと戦術カードがいい味を出していて、「キングダム」らしさは感じられる。盤面の広さとコマやカードの能力のバランスもよく考えられていると思う。
kingdom_box_back.jpg
ひとつ、残念なのは、多彩な登場人物が魅力の原作から、カードになっている武将が8人しかいない点。初期の主要人物は一通り抑えられているとはいえ少し寂しい。今後の続編(城壁や攻城兵器、森林などの地形は可能性があると思う)や武将パックなどの登場が待たれるところ。

参考:GP キングダム盤上大戦
http://www.gp-inc.jp/boardgame_kingdom.html
posted by AMI at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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