# # # #

2010年09月30日

[紹介] 信玄上洛

戦国群雄伝シリーズの一作目。実際にはこのゲームが発売された時点では「戦国群雄伝」というシリーズタイトルはなく、ルールも微妙に異なっています。

歴史上では、その途上で信玄が病没した武田軍の西上作戦を、病没がなかったらという仮定で再現します。対する織田、徳川連合軍は、西方に浅井、朝倉、本願寺、三好といった敵対勢力を抱えており、武田方プレイヤーはこれらの勢力も統括して指揮します。
シナリオはキャンペーンゲーム1本。

Gun1map.jpg

マップは1ヘックス6kmで近畿〜東海〜甲信地方の主要部をカバーしています。地形色でベタ塗りされたヘックスは美術的な美しさには欠けますが、大変機能的でこのヘックスはどちらの地形なのか迷うと言ったことは一切ありません。

Gun1units.jpg
(上段:名前、中段:階級(★)、ステップ数、下段:戦闘力・野戦修整・行動力)

ユニットは1ユニット500〜5000人。前近代戦では一般的な指揮官が兵力を統率して部隊を編成するシステムを取っていますが、兵力に相当する武将ユニットも個々に能力をもっていて、単独でも部隊として運用できます。このシステムは小兵力で大軍を足止めできるという難点を産むことになるのですが、多彩な武将の能力を比較するという二次的な面での楽しみには大きく貢献してくれています。

実際の一週間に相当するターンは4回の行動ステージに分かれ、書くステージ毎に部隊は移動、野戦、攻城戦、士気回復、再編成といった行動の中から一つを選んで実行します。部隊が1ターンに行動できる回数は、指揮官の行動力と同じです。このため、行動の先読みのしやすい点がこのシリーズの好き嫌いの分かれ目になっていると思われます。

野戦はファイヤーパワー方式で、互いの指揮官が総大将の場合はより大規模な野戦になります。

攻城戦は時間を掛けて士気と耐久力を下げる包囲、自軍の戦力を犠牲にして強引に耐久力を下げる強襲、弱体化した城に開城を迫る降伏勧告という3つの手段を組み合わせて行います。

勝敗は勝利得点で争われ、城の奪取と部隊の壊滅が基本ですが、武田方は武田信玄本人の京都への接近および上洛が、織田方は織田家の本城である岐阜城と政治的な拠点である京、堺との連絡線の維持によっても得点が得られます。

ゲームバランスは個人的には行動力に優越する織田軍が有利なんじゃないかと思っているのですが、噂では補給線を無視して美濃から武田軍を西進させる作戦が強いという話もあって、これは一度見てみたいと思うのですが、その機会がありません。

テーマ的には人気があったようで、TACTICS誌上で関東方面の情勢も加えた拡張版シナリオや同人版、そして、コマンドマガジン付録として再デザインされた「信玄最後の戦い」と何度かリファインを受けています。
posted by AMI at 23:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 戦国群雄伝
この記事へのコメント
再版されたコマンド版の信玄上洛は、織田軍が異常に強くてイケてないとは思うのですが、ツクダの信玄上洛は何十回とやりましたが織田、武田がっぷり四つだと思います。地方によって総大将同士のスタックの場合、誰の能力を使うかいろいろあるみたいです。たとえば、織田・徳川連合軍…浅井・朝倉連合軍…
信玄と山県のフルスタックで美濃から京都へ目指す信玄特急の技ですが、明智で軍団編成を変えながら武田を削り、兵力に物を言わせて最後、信長が出てくるここからはサイコロ勝負みたいな感じになるので一概に武田有利とも僕も思いません。でも、いずれにせよ、名作は名作だと思います。
Posted by センゴク at 2010年10月03日 00:39
「信玄最後の戦い」はその後のコマンド誌の連載記事によれば改訂ルールがかなり作り込まれていた感じなのに、結局発表されないまま終わったのが残念です。
曖昧で独自に解釈せざるを得ない部分はいくつかあるので、信玄特急必勝説もそういうのが絡んでるのですかね。
Posted by AMI at 2010年10月03日 04:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41029539

この記事へのトラックバック