# # # #

2010年11月21日

0から始めるCombat Commander (その1)

第一回 Combat Commander シリーズの紹介

CCE.jpg CCシリーズは1ユニット分隊の規模で第二次世界大戦の戦術戦闘を再現する戦術級のウォーゲームです。システムの基幹はカードドリブン (CDS) と呼ばれるシステムで、手札を消費することで指揮下の部隊に行動を取らせていく形式ですが、アクションの実行方法は既存のCDSゲームよりはカードを使った戦術級ゲームの先駆である Up Front (AH)に近いシステムを持っています。
 このシステムの眼目は特定の行動を取るためには原則として対応する命令カード(例:部隊を移動させるには移動カード、射撃戦をさせるには射撃カード等)が必要なことです。これは戦術レベルにおける指揮の困難さをシミュレーション性とゲーム性を両立させた上で再現する好システムだと思うのですが、反面、プレイヤーが自在に指揮下の部隊に命令を下せるという一般的なウォーゲームにおける醍醐味のひとつを制限しています。敵が目の前にいるのにカードがないために射撃命令が出せないのを、不自然もしくはストレスと感じるか、種々の要因による戦場の混乱の表現と受け取るかで、このゲームの評価は分かれると思います。

CCP.jpg CCシリーズには、大きく分けて、ヨーロッパ戦線を扱うCombat Commander: Europe (CC:E)と、太平洋戦線を扱うCombat Commander: Pacific (CC:P)が存在します。先行して発売されたCC:Eは最初のボックスで独米ソの三カ国、拡張ボックスの地中海で伊英仏(および両陣営の中小国)が追加され、シナリオパックも3点発売済み、更に来年にはパルチザンをサポートする3個目のボックスも予告されているなどかなり手厚く拡張が続いています。一方、CC:Pの方は現時点では基本ボックスのみで、日米英の三軍しかフォローされていませんが、最初のバトルパックとしてニューギニアがアナウンスされているので中国戦線等は今後に期待でしょうか。
 若干残念な点としては、両戦線のゲームは細部でルールやカードの仕様が異なっているため戦線を混ぜた仮想の対決をすることはできません。また、連合軍と枢軸軍のデッキを噛み合わせでランダム性を持たせているため、連合国同士、もしくは、枢軸国同士の戦闘を再現するのは不可能ではないにしても、本来もっている乱数装置が完全には働かない構成になってしまいます。
 ついでなので、CCの弱点をもうひとつ書いておきます。第二次世界大戦の特徴のひとつに機甲戦術がありますが、類似スケールの多くのゲームと異なりこのゲームには装甲車輌 (AFV) の類は原則として登場しません(※)。この点について、ゲームのスケールとマップの広さ的に戦車を登場させるのは適切ではないとデザイナーが明言しているので、今後のモジュールでも供給される可能性は低いと思われます。

※例外的に、砲兵射撃を盤外に布陣した機甲部隊による支援砲撃とみなすシナリオはいくつかあります。

次回からしばらくCC:Eに絞ってゲームの紹介をしていく予定です。
タグ:CC:E CC:P
posted by AMI at 02:19| Comment(5) | TrackBack(0) | Combat Commander
この記事へのコメント
続きをとっても楽しみにしています。

Posted by takoba39714 at 2010年11月21日 16:07
御期待に添えるように頑張ります
Posted by AMI at 2010年11月23日 22:38
はじめまして、Combat Commander Pacific
に関する記事を探してこちらに来ました。
突然のご質問失礼いたします。
Combat Commander Pacificの購入を検討しているのですが。。
和訳に関して不安を感じていろいろ調べていたらこちらに行きつきました。
ご指導いただけたら幸いです。
Posted by RED at 2011年05月23日 23:47
いらっしゃいませ。
ご確認されているかもしれませんが、CC:Pの和訳はクロノノーツさんで公開予定になっています。別バージョンを公開して訳語などで混乱を招きたくないので、翻訳レベルのことはできませんが、疑問点に答える程度のことでしたら、私のわかる範囲でよろしければお手伝いさせていただきますよ。
Posted by AMI at 2011年05月24日 01:22
ご回答いただきありがとうございます。
まだ購入検討の段階ですが、購入の際はお言葉に甘えさせていただくかもしれません。
ちなみにCombat Commander: Europe (CC:E)については購入予定しています。
そちらについても不明な点があった時などご指導いただけたら幸いです。

突然のご質問へのご回答感謝いたします。
では失礼いたします。

Posted by RED at 2011年05月24日 19:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/41793241

この記事へのトラックバック