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2011年08月05日

[再録] Here I Stand の注意点

以前、共用掲示板の旧Public House 掲示板2007〜2010年にかけて投稿したHere I Stand運用上の注意点のまとめです。コメント欄にお問い合わせがあったので纏め直しました。

Here I Standの日本語訳はGMTクロノノーツにそれぞれ異なる版が掲載されていて、このゲームをプレイする上で大変重宝させていただきました。ただ、ルール、カードとも量が多いために若干問題がある部分もありまして、以下は私が仲間内でのプレイする間に気付いた部分です。できるだけ正しいルールでプレイされることを期待して周知のために書き留めておきます。
[GMT版][クロノノーツ版]は、それぞれのサイトに掲載されている日本語訳ルールのことです。

(長いので「詳細」から見てください)

ルールブック
13 制約事項(5)
[GMT 版]FAQによる変更が反映されていません。
(正)いかなる陸軍司令官/陸軍部隊も、当該インパルスの以前の段階でその勢力が攻囲下に置いた敵支配下の城塞化スペースを占めている場合、移動アクションを実施できません。
→同一インパルス中には、友軍部隊が攻囲した場合を含めて敵の城塞を「通過」して移動を継続できないということ

18.4の9
[クロノノーツ版]原文に「試みに成功したら」に該当する部分はない。

18.5 4.(4)
[クロノノーツ版](誤)教皇裁判所→(正)教皇異端審問

宗教紛争管理カード
[クロノノーツ版] 教皇審問→(正確化)教皇異端審問

勢力カード:ローマ教皇

[クロノノーツ版] (誤)カルヴァンの破門欄がない→(正)カルヴァンも破門可能
※原版にはあります

カード
#2 神聖ローマ皇帝
[クロノノーツ版]ハプスブルク家本国スペースの前に「支配下の」が欠落

#3 ヘンリー8世と6人の妻
[GMT版]のフランスとスコットランドに同時宣戦布告できるという一文は誤りで、スコットランドに宣戦布告されたとき、フランスは手札を使用せずに介入できる。

#7 私は此処に立つ
[クロノノーツ版](あるいはの後)新教徒勢力は、と宗教論争のどのララウンドであっても、の間に「ドイツ語圏での」が欠落

#17 トレントの公会議
[クロノノーツ版]参加者の4名/2名は最大人数であり、各勢力はこれより少ない理論指導者を選択しても良い。

#34 優秀な漕ぎ手
[クロノノーツ版](欠落)海上迎撃、海上戦闘回避に対する修整も、ダイスが振られてから使用することができる。

#39 アウグスブルクの宗教告白
[クロノノーツ版](誤)ローマ教皇勢力は宗教論争の際に→ローマ教皇勢力は自ら開始した宗教論争の際に
また、カード名の「宗教告白」は「信仰告白」の方が訳語として一般的なようです。

#59 レディ・ジェーン・グレイ
[GMT版]使用条件の、自分の手札に非ホームカードが1枚も残っていない、は、イングランドの手札に非ホームカードが最低1枚残っている。

#60 ザクセン公マウリッツ
[クロノノーツ版](最後から2文目)(誤)捕縛勢力に→(正)反対の勢力に
※原文は [other power]で、新教徒とハプスブルク家の現在属していない方を指す。稀な可能性としてマウリッツが第三勢力の捕虜となっている場合、忠誠の対象を新教徒かハプスブルク家の現在所属しているのとは反対の方へ切り替えるだけで、捕縛している第三の勢力に属するわけではない。

#62 共通祈祷書
[クロノノーツ版]カード右肩に「可変」の表示が抜けています。

#84 ジュリア・ゴンツァガ
[クロノノーツ版](明確化)このイベントが発生したターン中に→このイベントが発生した後、このターン中に

#97 スコットランドの襲撃
[GMT版]配置するのは、ダイスの出目は掠奪の成否の判定に使うだけで、戦力を配置するのはイングランドの手札から奪ったCPの値によります。
[クロノノーツ版](誤)地図盤上にあるスコットランドの陸上部隊→(正)地図盤上にあるスコットランドの部隊
※スコットランド側は海軍戦隊も数える。一方、イングランド側は陸上部隊のみで正しい

#99 セバスチアン・カボット
[クロノノーツ版](欠落)原文の最後の文、「探険の結果、カボットが死亡した場合、このカードをゲームから取り除く。」が欠落

#100 造船所
[GMT版][クロノノーツ版]共、最後の文:オスマンは海軍戦隊の代わりに2個私掠船団[corsairs]を選択することができます。

カードテキスト全般
政情不安を設置する効果において、「陸上部隊が存在しない」は「軍事ユニット(陸軍部隊、海軍部隊、司令官のすべて)が存在しない」が正しい

対象となるカードは以下の通り。
#2 神聖ローマ皇帝
#5 教皇裁判所
#62 共通祈祷書
#64 恩寵巡礼の乱
#72 織物相場の変動
#80 塩税暴動
#88 ドイツ農民戦争
#94 コムネロスの乱
#82 イェニチェリの叛乱

補足事項
宗教改革、反宗教改革の対象言語圏 (target language zone)について
 ルールには明記されていますが、対象言語圏はサイコロの目が同じ
 場合に試みが成功となるか否かに影響するだけであって、選択した、
 あるいは、カードで指定された対象言語圏以外のスペースに対して
 も、宗教改革/反宗教改革を試みることは可能です。

 このため、イングランドの本国スペースを対象と指定されている
 #62共通祈祷書を除き、「○○語圏で」という表記は、「○○語圏
 を対象として」とするのがより正確です。
 また、言語圏は同点勝ちに影響するため、「言語圏を問わない」と
 いう表記も「全ての言語圏を対象」とする方が正確です。
 ※全ての言語圏とは、ドイツ語、フランス語、英語、イタリア語、
 スペイン語圏であって、どの言語圏にも属さないオランダや
 ハンガリーは含まれません。

 対象のカードは以下の通り
 #11 信仰の守護者
 #41 マールブルクの討論
 #44 プラカード事件
 #46 カルヴァン:キリスト教要綱
 #61 メアリ議会と対立
 #63 修道院の解散
 #65 堅き砦
 #75 エスラムス
 #85 キャサリン=ボラ
 #90 活版印刷術



修整済みの項目
以下は、前のバージョンの訳に存在した注意点で、2011年8月現在クロノノーツさんからダウンロード可能な「Here I Stand v1.1」では修整済みの部分です。初期にダウンロードされたものをそのまま使われている場合はご注意下さい。

ルールブック
9.1(2)【修整済み】
[クロノノーツ版]
(誤)同盟を提携する二国間が、現在戦争状態であったり、あるいは上述の通り戦争終結に合意した直後であってはいけません。
(正)ただし、現在互いに戦争中で、戦争終結に合意していない場合は除く。
→二国間で終戦合意ができれば、戦争状態からいきなり同盟状態になってよい

13 制約事項(1)【修整済み】
[クロノノーツ版]
(誤)インパルス開始時点で同一スペース内に存在し
(正)同一スペースで移動アクションを開始しなければならない
→移動は1スペース毎に個々のアクションとみなされるので、軍団を形成できるなら、実質的には移動途中に「拾い上げ」はできる

13 制約事項(4) 【修整済み】
[クロノノーツ版]
(誤)当該ターンの以前のインパルスで
(正) 当該インパルスの以前の段階で

13 制約事項(5)
[クロノノーツ版] 【修整済み】
(誤)全文
(正)いかなる陸軍司令官/陸軍部隊も、当該インパルスの以前の段階でその勢力が攻囲下に置いた敵支配下の城塞化スペースを占めている場合、移動アクションを実施できません。
→FAQによる修整含む。同一インパルス中には、友軍部隊が攻囲した場合を含めて敵の城塞を「通過」して移動を継続できないということ

18.2 宗教修整値 【修整済み】
理論指導者の特典の制約事項の3番目
[クロノノーツ版](誤)宗教改革、反宗教改革、宗教論争のいずれか
→(正)宗教改革、反宗教改革、聖書の翻訳のいずれか


勢力カード 【修整済み】
[クロノノーツ版]ハプスブルク家の植民航海:CPコスト(誤)3→(正)2

カード
カード#14 パウロ3世 【修整済み】
[クロノノーツ版](欠落)教皇勢力は反宗教改革の試みの出目が同点でも勝利できる。

#43 ツウィングリ武装蜂起
[クロノノーツ版]1文目 【修整済み】および最後の文 :(誤)ローマ教皇勢力の陸上部隊→(正)カトリックの陸上部隊
カトリックの陸上部隊の定義はルール18.2

#45 カルヴァン追放 【修整済み】
[クロノノーツ版]カルヴァンが再登場するのはジュネーブ [Geneva]

#48 ガレオン船 【修整済み】
[クロノノーツ版]2文目:文頭の「このターンの」は不要。一度配置されたガレオンマーカーはゲーム終了まで残ります。
[クロノノーツ版]ガレオン船はその勢力全体に有効で、特定の植民地につけるものではない

#53 プランテーション 【修整済み】
[クロノノーツ版]プランテーションはその勢力全体に有効で、特定の植民地につけるものではない

※ ガレオンとプランテーションの効果は、[GMT版]ルールでも特定の植民地にしか効果がないようにも取れるのだけど(カード訳の方は全体に効果があるように記述してある)、原文では、複数形のcoloniesになっており、その勢力の植民地すべてに効果がある。

#54 ポトシ銀山 【修整済み】
[クロノノーツ版]ポトシ銀山は設立済みの植民地ボックスではなく、未使用の植民地ボックスに配置する

#62 共通祈祷書 【修整済み】
[クロノノーツ版]1文目:(誤)英語圏(カレーを含む)で→(正)イングランドの本国スペース(カレーを含む)

#68 アンドレア・ドーリア 【修整済み】
[クロノノーツ版]フランス、ハプスブルグに加え、教皇もジェノヴァと同盟するために使用できる
加えて、下側の内容について、(誤)オスマン帝国と同盟関係→(正)オスマン帝国と戦争状態

#71 都市住民の反乱 【修整済み】
[クロノノーツ版]改訳の提案:占領されているキースペース(主要勢力に支配されている独立キースペース、あるいはその母国と同盟関係にない勢力に支配されている主要勢力の本国キースペース)を対象として選ぶ。
(必ずしも誤訳ではないが、現在の文はわかりにくいという意見が多かったので)

#72 織物相場の変動 【修整済み】
[クロノノーツ版]イングランドとハプスブルグが手札を得え、使用者が傭兵を得る効果と、アントワープの支配勢力が手札を失い、特定都市に不穏を置く効果は、選択制(中央に大文字のOR)

#97 スコットランドの襲撃【修整済み】
[クロノノーツ版] タイトルが不適切(陸軍も含む襲撃なので海賊ではない)
[クロノノーツ版] 正規部隊のあとに「(あるいは海軍戦隊)」が欠落

#103 軍事力への脅威 【修整済み】
[クロノノーツ版](誤)中小勢力の陸軍司令官→(正)下位の陸軍司令官


タグ:Here I Stand
posted by AMI at 21:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 翻訳
この記事へのコメント
AMI様

すばやく対応頂き感謝しております。
大変参考になりました。
札幌の他の会員にもこちらを見るように言っておきます。
大変ありがとうございました。
Posted by 柿崎 唯 at 2011年08月06日 19:19
どういたしまして。
Here I Standのプレイの一助になれば書いた甲斐もあったというものです。
Posted by AMI at 2011年08月06日 19:46
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