参加者:4名
プレイされたゲーム:Downtown (GMT)、Flight Leader (AH/HJ)、この怪獣は俺が殺る (Web公開)、ZAKU (SOLGER、3戦)、戦車狂想曲 (TSS)、銀河帝国の興亡 (エポック)、Combat Commander: Europe (GMT、2戦)
他の参加者のレポート
彦根会というからには彦根で開催されます。近江の国は縁があって何度もいったことがあるのですが、(有明まんが祭りの行き帰りに)新幹線で通過する以外は鉄道で訪ねたことがありませんでした。
新幹線にその地位を譲り渡すまで日本の大動脈だった東海道本線(現在は琵琶湖線というややローカルな愛称で呼ばれていますがw)だっただあって駅駅の風格が違いますね。コンテナを満載したJR貨物の列車とかも行き交っていたりして飽きません。1時間弱があっというまにすぎて目的地に到着。途中から雪景色になったのはちょっとビビりましたw

今回のメンバーは参加者は主宰でしゅみのしみゅれーしょんげーむのtakobaさん、THEN WHAT?のぐちーずさんとその盟友のK中さん、そして初参加の私の4名。
最初にプレイしたのはベトナム戦争中の米軍の北爆を戦術作戦級レベルで再現する「Downtown」。私は3年振り、他の方はソロプレイのみかまったくの初めてということで入門シナリオのサーフィンバードで基礎システムの練習。侵入したA-4スカイホークに対して MiG-17が襲いかかりますが、北の新米パイロットは有効打を与える前に機関銃を撃ち尽くします。しかし、A-4の方も爆撃に失敗して帰還しました。

このゲームの真髄はキャンペーンゲームにこそあると思うのでプレイヤーが増えてくれると嬉しいですw
次はこれもジェット時代の空戦をテーマにした「フライトリーダー」。もともと米軍で教育用につくられたとかで、個々の機体性能の再現よりも少し引いた視点での編隊同士の戦闘に力点を置いています。
アグレッサーによる教導のシナリオを機種を入れ換えて、takoba・K中さんのF-14対ぐちーず、AMI組のF-20で。パワー、旋回性能は両者ほぼ互角ながら、到達高度と最高速度、武装搭載量ではF-14が優ります。一方で、F-20は軽戦故の機体の小ささから視認できなければミサイルを発射できない米軍の交戦規則上は有利です。我が編隊は先手をとってスパローでK中編隊の1機を撃墜したものの、その後の追撃に手間取る間に振り切られてtakoba編隊を血祭りに上げていたぐちーず編隊を喰われてしまいます。スパローを撃ち尽くして危ないところだったのですが、なんとか長距離からの攻撃をかいくぐり、速度変更をかましながら強引に斜め後方に食いついてありったけのサイドワインダーを叩き込みます。4発中3発まで外れてこれはダメかと思いましたが、最後の一発を命中させてなんとか勝利。

初プレイでしたがプレイしやすいシステムで手軽に空戦を楽しめる好ゲームですね。プレイ感としては同様に煩雑になりがちな帆船戦闘を手軽に再現したFlying Colors (GMT) に近い感じがしました。
次いでtakobaさんのリクエストで持ち込んだ帰ってきたウルトラマンをシミュレートする「この怪獣は俺が殺る」。シナリオ13「二大怪獣の恐怖 東京大竜巻」を、私が進行役、人類(K中)対シーモンス(ぐちーず)、シーゴラス(takoba)という担当でプレイしました。
2大怪獣に対処するために投入されるMATの大戦力が最初は1体で登場するシーモンスに集中されます。ウルトラマンも早々に変身に成功、旦那さまの助けが来る前にシーモンスは抹殺され、シーゴラスもウルトラマンに先手を取られて戦闘力が下がったところでMATアロー3機の集中射撃を受け、変身時間が過ぎてウルトラマンがお休み中に撃沈。東京は守られましたが、円谷プロはスポンサーからの苦情を受けたのではないでしょうかw
(写真を撮るのを忘れていたのでこちらをどうぞ)
続けて、Down in Flames のシステムを一年戦争の宇宙戦闘に置き換えた拙作「ZAKU」をインストプレイ。リックドム(takoba)、ザク(ぐちーず)のジオン軍2個小隊対GM(K中)、ボール(AMI)の連邦軍2個小隊。誰がどう撃墜したかは記録していませんでしたが、ボール小隊は為す術なく全滅してしまい、わりと一方的にジオン軍勝利。
ここでゲームはひとやすみして、鴨鍋をいただきました。鴨とか外で食べるイメージでしたが、近江の国では割と食べられているみたいですねw 大変美味しゅうござしました。
続いて、第二次世界大戦前夜の兵器メーカーとなって中小国に戦車を売りつけるカードゲーム「戦車狂想曲」をインストで途中まで回したあと、仕切直して本番プレイ。
軽戦車時代はぐちーず重工が躍進を見せますが、中戦車の時代に移ると我がAMI・メタルが3ターンに渡って派遣を握り、リー、チャーチル、そして切り札だったパンテルを投入して業界を牛耳ります。我が社が紛争カードをツモ切りしていたためか他社からあまり紛争をしかけられず他を圧倒する手札をもって終盤に望みます。優秀なパンテルのシャーシと手札にあった豊富な重砲の組み合わせがあれば重戦車需要にも対応できるとの目論見はしかし、市場の装甲偏重主義によって砕け散ります。キングタイガーをベースにしたぐちーず重工と、模擬戦や紛争で運に見放されて苦渋を飲んできたtakoba産業が社運をかけたJS-3の対決にまったく割り込めません。ただ、両者とも車体に見合う重砲を開発できず、模擬戦ではまったく勝負がつかず、最後はいつも審査員の心象(ダイス)で採用が決まりました。業を煮やしたAMI・メタルは審査員を買収してkwk42搭載のBT突撃砲を無理矢理送り込みましたが、ティーゲルとJS3の集中砲火を浴びてあえなく爆沈。K中工業は採用戦車に恵まれず、虎の子のパーシングで最後の募集に掛けていましたが、ぐちーず重工の横やりで実績のないパーシングはあえなく廃案。その最終戦は選考が攻撃重視になったため、車体に2Pdr砲を増設した17Pdrパンテルがかっさらい選考5つをとって圧勝。ひさしぶりにプレイしましたが、やはりこのゲームは面白いです。

「銀河帝国の興亡」はエポックワールドウォーゲームシリーズの末期に出たSFマルチ。特定の原作はもたないが、どこかのSF映画やアニメで見たような設定がいろいろと出てくるゲームです。作られた当時の時代背景を反映して星間帝国間の貿易摩擦といった要素も入っています。
我がラ・モルは高速機動艦隊大好き民族で艦隊ユニットの2/3以上が駆逐艦と巡洋艦ばかり。せめて魚雷でもあればよかったのですが、超兵器カードも終盤に引いた大型ミサイル以外はイマイチ。勝利条件カードが聖なる星の破壊だったので機会を見て戦争を始めなければならなかったのですが、聖なる星を手に入れたtaoba陣営の有力な高速空母艦隊の存在を中立勢力との戦闘でみてしまい、まったく勝算が絶たずに頭を抱えていました。

お開きの時間が近付いて最終ターンになったところでK中さんの艦隊がtakobaさんの聖なる星守備艦隊を強襲。名将付きの空母機動艦隊もかなりの活躍を見せましたが、双子の皇帝を装備して兵器開発に努めてきたK中艦隊はチャージタイムなしで重巡まで装着可能な4レベル波動砲を炸裂させて聖なる星を奪い、勝利条件を達成していました。キャンペーン設定でやっていたのでこれから大乱戦になりそうなところでしたが、残念ながらここまで。

基本アイデアは悪くないのですが、星系の状態、引いてくる開発カード、生産可能な戦力、イベントの発生とその善し悪しまでランダムづくし。たくさん判定をすればトータルで見れば平均されるとえらい人は云うのかもしれませんが、やはり「流れ」のようなものは存在するのです。
なお、後で確認したら中立国の出現判定および戦力判定のルール適用が間違っていました。戦力そのものは控えめなものの、中立国はももう少し頻繁に出現するようです。
ぐちーずさんとK中さんが帰宅されたあと、「ZAKU」をもう一度。takobaさんのベテラン・ザク小隊(ライデン、マッシュ)と私の一般兵の乗るGMの戦い。GMが1機落とされて終了。このゲームではザクはパワーこそ同等であるものの、火力、運動性、耐久力でGMより劣るのですがさすにが名だたるエース二人のチームが乗るとGMに劣らない働きを見せ、GMウイングマンを破壊して勝利。
同じ戦力で陣営を交換してもう1戦。互いに決め手を欠き決定打は得られなかったものの、GM1機を損傷させてザクの勝利。

普通のシナリオでは隊長機に優先してつくのでなかなかないのですが、攻撃能力が上がるパイロットが列機に乗ると強いですw
翌朝。朝食を頂いた後、Combat Commander: Europe 。シナリオは Battle Pack #1 Paratrooper よりS34 Encircled at Hill 30。ノルマンディに降下した米空挺部隊をドイツ軍が攻めるシナリオ。ドイツ軍は増援ですが、互いに砲兵がでてくる派手なシナリオです。

takobaさんが米軍、私がドイツ軍を担当。砲兵が本領を発揮する前に、米軍がタイムトリガーを引きまくったのと、序盤の盤端に近い状態で射撃→敗走コンボで敗走潰滅が続出し、順当に米軍勝利。

もう少し時間があったので、S32 Look Mom, No Tanks! 車両を放棄したパイパー戦闘団の一部が連合軍空挺部隊の戦線を抜いて本国に帰ることを目指します。takobaさんがドイツ軍、私が米軍を担当。

一番遠くの3の建物は明け渡し、森の切れ目と中央の建物を拠点にします。エリート部隊同士の射撃戦はなかなか決定的な結果にならず、業を煮やしたドイツ軍が白兵突撃を仕掛けてきたところで折良く待ち伏せカードが手札にたまっていたことが都合2回。増援ででてきた迫撃砲が一発も撃たないまま壊れて、破壊されるという喜劇もあったものの、全般的に優勢に戦うことができ米軍勝利。

年の終わりに2日間に渡ってたっぷりとゲームを堪能できました。ありがとうございました。
(ちょっと急用ができたので写真は後で追加します)
2011/12/20 写真追加