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2012年04月30日

最後のサムライ:最初の挑戦

最後のサムライ 西南戦争(国際通信社)」はウォーゲーム日本史13号として発行された最新の西南戦争キャンペーンゲームです。
メインシステムは「Paths of Glory (GMT)」+「Dominion (Rio Grande / HJ)」で、自分で選んだカードを「購入」してデッキを強化していくシステムはマップ上での部隊の運用より一段上のレベルでの判断の再現として興味深いところです。

※この記事は3月24日のTSS例会でのプレイを元にゲーム紹介を加えて再構成したものです。マップは九州全域をカバーしたポイント・トゥ・ポイント形式で、ソフトマップながらコーティングされていて、耐久性もよさそうです。地図の雰囲気は私好みで気に入っています。
ユニットはイラストタイプとシンボルタイプ(ただし、NATO式ではなく軍旗や家紋の表示)の二種類が用意されています。デザイン自体は両タイプとも良いのですが、両タイプで数値の配列が異なる(攻撃力−防御力が縦配置か横配置か)のと、マルチステップユニットの対応関係が若干わかりづらいのが減点かな。
カードはコマンドマガジンやゲームジャーナルの付録ではお馴染みのサイズで、最近出た小型スリーブ対応なので状況はやや改善されましたが、GMTなどのCDSに慣れているとサイズ、質感とも見劣りするのは否めません。個人的には問い合わせ中の質問の回答がいただけたら、標準のTCGサイズで作り直すつもりです。

ルールの骨格は最初に書いたようにパスグロです。薩軍(不平士族)と日本帝国(明治新政府)がそれぞれ専用デッキを持ち、交互にカードを1枚使用して、イベントもしくはオペレーションとして使います。オペレーションはスペース毎にポイントを割り振る移動と戦闘、ユニットごとの戦略移動の3つで、ポイント内であれば任意に組み合わせて実施可能。ただし、イベント効果を除き、同じカード内で移動と戦闘を続けて行うことはできません。戦闘もパスグロタイプのファイヤーパワー方式ですが、いわゆる大ゴマ、子ゴマの違いはありません。
カードの購入はイベントの一種で、イベントによる購入力と、各カードのコストを使う「お買い物」式です。この方式はプレイヤーが戦略レベルの判断を許すゲームレベルと大変相性がいいと思うので、今後の発展に期待しています。


今回は購入後、初プレイということで「シールド戦」として事前にイベント効果などの予習はしない状態で、S.G.さんにお相手願いました。

陣営はランダム引きで、S.G.さんが大日本帝国軍(政府軍)、私(AMI)が旧薩摩藩士族(薩軍)。

一回戦は薩軍が初期配置に失敗し、熊本市街を攻撃できないまま第1ターン終了。いきなり重要スペースの支配が政府軍7:薩軍4となり士気−3。士気は初期値でも6しかないのでいきなりの半減。
お互いにどんなイベントがあるかわかっていないので、強襲上陸などで政府軍を脅かしたりしたものの、初手の士気−3はあまりにも痛く挽回できないままあっさり敗戦。
支配数の差だけ士気が下がるので、支配スペース1個の違いは士気−2に相当します。自軍側が不利にしても5:6で留めないと、あっという間に終わってしまいます。

あまりにも不甲斐ない敗戦だったのでもう一度、同じ陣営でお願いしました。
今度は、最初に熊本を確保すると共に、薩軍の士気を回復できるイベントを持つ西郷どんを早々に購入し、熊本城は強攻せずに、野戦で時間を稼ぐ作戦。若干、消極的かもしれないが、熊本城自体が強固なことに加え、補給拠点の違いで落城させても政府軍のようには籠城戦ができず維持が難しいとの判断。
熊本市街を確保した後はそのまま北上して久留米を目指すのも一案だが、熊本城に守備隊が残っている以上、こちらも包囲部隊を残していかなければならない。今回はS.G.さんがこの方面に手厚く援軍をもってきたこともあり、日向方面から部隊を北上させて大分を攻めました。これも楽な勝負ではなかったものの、同時に熊本方面でも補助攻撃を仕掛けたので、肥後方面を重視する政府軍は大分が一度落ちるのはやむなしの判断に至った模様。
我が方は貴重な作戦値3の西郷どんを適宜士気回復と作戦に使い分けて戦線を安定させることに務めますが、兵力を蓄えた政府軍はついに熊本奪還作戦を発動。薩軍も果敢に反撃を繰り出し、熊本市街の支配権は何度も入れ替わる激しい攻防戦の末にステップ数に優る政府軍が熊本を確保。このあたり、本土から増援を注ぎ込んでくる政府軍の圧迫を感じました。
しかし、ゲームは終盤にさしかかっており、西郷どんの鼓舞が奏功して、最終第10ターンの手札を見たS.G.さんが1ターンで薩摩軍の士気を削りきるのは無理と判断されたので薩摩軍勝利で終了しました。

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まだ、プレイ回数が少なく、特に政府側では1回も対戦できていないのでゲームバランスとかはまだ手探りですが、盤上の作戦に加えてデッキ構築でも悩ましく楽しいゲームです。当面、ゲーム会にいくときは携帯していくと思うので、興味のある方は声を掛けてください。
posted by AMI at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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