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2012年10月22日

珊瑚海海戦ソリティア(DG/国通)

コマンドマガジン107号付録。ミランダせんせいのデザインで2010年にWorld at War誌の付録として出版されたゲームの日本語版。珊瑚海海戦ソリティアというタイトルですが、そこからイメージされる空母戦を詳細に再現するゲームではなく、日本軍のツラギとポートモレスビー攻略作戦を米軍司令官の立場で迎え撃つ作戦級海戦ゲームです。

CMJ107.jpg

カウンターは艦船、航空機ともシルエットで最近のゲームとしてはストイックでいい感じです。空母、戦艦、重巡は1ユニット1隻、軽巡以下は2〜3隻。航空機はポイント制で機種により1ポイント6〜24機。艦船は艦型別の性能が考慮されているようですが、航空機は戦闘機、急降下爆撃機などの種類と航続距離の区分しかありません。マーカー類は英語と日本語の両方の表記があってちょっとごちゃついてる感じ。マップは南洋の海をイメージさせる綺麗なブルーで私好み。

システムは「ソロモンズキャンペーン(WaW #2、コマンド日本版90号)」をベースにしているということなのですが、元ゲームを見たことがないのでどの程度共通性があるのかは不明です。ただ、これが原因なのかどうか、ルールの構成は今ひとつですね。難しいわけではないのですが、必要なことがどこに書いてあるのか最初はわからない感じ。まあ、これを手直しするのは大変だと思いますが。

1ターンは12時間で昼間ターンと夜間ターンを交互に繰り返します。主導権で移動順が入れ替わる以外は固定のフェイズ制で、おおまかには偵察、移動、戦闘の順番。米軍は毎日20命令ポイント(CP)を受け取り、これを編成、諜報、作戦、兵站に分配してて使用します。任務部隊(TF)の移動以外はCPの消費が必要なアクションが殆どなので(例えば、高速移動、航空作戦など)、1日はわずか2ターンとはいえある程度先を見据えた計画性が必要です。対する日本軍はすべてチャート判定で行動してきます。また、史実での米空母を作戦不能に陥れたにも関わらず作戦を打ち切って引き上げた事を反映するために日本軍にのみ動揺値という設定があり、主に戦闘の損害に応じてこれが上昇していき、10に達するとパニックを起こして引き上げにかかります。

索敵はブラインドサーチでも、ダミー方式でもなく、プレイヤーは最初から敵艦隊の所在はわかっているが、偵察や諜報による判定に成功しないと攻撃できないという体裁で、索敵に主眼を置いたゲームではないのでこの措置は充分ありです。移動が交互移動かつ主導権がダイス判定で入れ替わるので、こういうルールでも不意打ちは起こり得ます。

ゲームの視点と計画性を要求するCPシステムは面白いです。個人的には対戦ゲームが好きなので、一人でチャートとにらめっこしながらダイスを振り続けるのは大変でしたが、そのへんが気にならない人なら楽しめるのではないでしょうか。空母が思いの外脆いので、細心の運用が求められます。
日本軍のCPルールを工夫すれば対戦プレーもできそうですけどね。
posted by AMI at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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