このゲームは共通のゲームシステムで、共和政期のローマと敵対した国々との6つの戦争(ベリサリウスのみ蛮族からローマ・イタリアを奪還する東ローマ帝国時代の戦争)をイタリア全土をカバーした戦略地図上での移動と、ミニゲーム風の戦術戦闘の組み合わせで再現しようという野心的な一品である。
今回、取り上げたのは練習シナリオのブレンヌス。紀元前390年、アッリアの戦いで惨敗したローマ軍はほうほうの体でローマに逃げ帰り、建国以来初めて首都ローマを土足で踏みにじられる。このシナリオは戦戦略地図は使わずに、戦術戦闘のみでアッリアの戦いを再現する。

初期配置:奥は執政官クイントゥス・スルピキウス(戦略値1、戦術値3、ゲーム上は無名指揮官D)率いるローマ軍。手前は史上初めてローマを蹂躙したガリアの勇者ブレンヌス(戦略値3、戦術値6)率いるガリア軍。
指揮官の戦略値は戦闘がどのような形で始まるかの判定に使われるため、戦術戦闘では用をなさない。戦術値は戦術戦闘では各ターンに活性化できるユニット数を表すが、ローマ・レギオンだけは1戦術値で2ユニット運用できるという利点を持つ(この時期のローマ軍に適用するに疑問はある)。
ブレンヌスは優勢なガリア騎兵を突破させて背後から宿営地を襲うと共に正面から重歩兵の戦列で圧殺しようとするが、比較的薄い第一線に意外と粘られ、乱戦になっていく。
ブレンヌス直率の重歩兵隊が宿営地に隣接するところまではいったがここで時間切れ。

9ターン終了時。ローマ軍は残存19ステップ(損害9ステップ)、ガリア軍は残存16ステップ(損害8ステップ)。