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2014年02月20日

ポエニ戦争(SPI/HJ)

ポエニ戦争[The Punic Wars]は三次に渡り繰り返された古代の海洋国家カルタゴと、イタリアを統一し半島の外にまで進出しつつあった共和政ローマとの戦争をテーマとして戦略級ウォーゲーム。
S&Tマガジン53号(1975)の付録として出版され、TACTICS 37号(1986)の付録として日本語版も出た。

1ターンは1年で、ユニットはポイント制で表される陸軍と海軍、指揮官能力という単一の能力値で表される指揮官がある。指揮官のみが移動力を持ち、戦闘は移動力を消費して行う形式。都市の攻囲もあるが、修整と必要な消費移動力が違うだけ。迎撃や回避はなく、基本的に交互に移動(と戦闘)を繰り返すだけのシンプルなシステムだが、山岳や完全海ヘックス、非支配エリアでの越冬、そして敵の存在するヘックスからの離脱時に損耗が入り、それなりに雰囲気は出ていると思う。
外交表というランダムイベントもあり、ローマには執政官選挙のルールもある。

シナリオは、三回の戦争を個別に表す三本で、どのシナリオも時間制限はなく相手の首都を占領するか規定の点差をつけるまで続く。

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第一次ポエニ戦争はヒスパニア(スペイン奥地)とガリア(フランス)が使えないため、地中海を隔ててシチリア、コルシカ、サルディニアの支配を争う。戦闘可能な領域が限られる上、傑出した指揮官が登場しないので、比較的地味な戦いが続く印象(ハンニバル以外のカルタゴの将軍は全員能力2)。

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第二次ポエニ戦争は、最も有名な戦いでありこのゲームでもメインのシナリオである。カルタゴは開始時から能力3の(名前は入っていないが)ハンニバルがイタリアへ進出する準備を終えた状態で配置される。対するローマもスキピオ・アフリカヌス(同じく能力3)が最初から執政官プールに入っているので、これがいつ登場するかでゲーム展開を左右する。

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第三次ポエニ戦争は、ローマ軍が既にウティカ(首都カルタゴ市の隣接ヘックス)に上陸した状態で始まる。カルタゴには事実上勝ち目がなく、ローマが何ターンでカルタゴを滅ぼすことができるかだけが焦点である。

Hannibal: Rome vs Carthage (AH)という傑作の登場によって殆ど顧みられることがなくなった印象だが、よくまとまった好ゲームだと思う。あえていえば戦象がいないw 個人的に初めてプレイした古代戦ゲーム(遣唐使の戦い除く)として印象深い。
タグ:ポエニ戦争
posted by AMI at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介
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